失敗しない、は、無難ではない。

On not being worn by what you wear.

ブレスレットを手に取って、棚に戻す。
値段でもなく、デザインでもなく。「これをずっと身につけていられるか」。そこで手が止まる。

迷いの正体は、たぶん”似合うかどうか”ではありません。
怖いのは、物に着させられること。服に負けて自分が背景になること。気合いだけが先に立って「頑張っている」と見えてしまうこと。

若作りは少し痛々しく映ります。
反対に、枯れて見えることには渋さという逃げ場がある。だから本当に怖いのは、若く見せようと”足した”瞬間に滲む、あの頑張りのほうです。

念のため言えば、それは悪いことではありません。
似合っていない誰かを見ても見下したりはしません。ただ「頑張っているんだな」と感じる。その努力はまっとうなものです。

問題は、そこで多くの人が無難に逃げること。
巷でよく見るデザイン。今年の流行色。たしかに失敗はしにくい。けれど、そこにこだわりはありません。無難は別の失敗です。要らない要素を足して、結局その人が消えてしまう。

私たちが考える「失敗しない」は、無難とは逆です。
その人にハマっていること。服の邪魔をしないこと。数を誇らないこと。シーンから浮かないこと。——邪魔をせずに、無骨さと、その人らしさだけを、そっと足すこと。

ささっと手元につける。服とけんかしない。けれど、なんとなく決まっている。
それは、自分を大きく見せる道具ではありません。あるがままの自分に馴染むもの。

合う人と、合わない人がいます。
モテるために。流行だから。——その理由で選ぶ人に、GANKO BRASS は響きません。

あるがままの自分に、合うものを。
それくらいがいい、と思っています。


私たちはこの考えを、ひとつだけ形にしました。── GB-BC-01